(R.M)
いつもお世話になっております。
当社で扱うテント生地は小さなものから大きなものまでどんなサイズであっても対応させていただいておりまして、今回は『大きな』テント生地を使用した一例をご紹介。
今年(2021年)のGW明けすぐに、石川県小松市内のとある工場内に設置されています巨大スクリーンの周囲に取り付けてある遮光カバーを、改造によって出幅を拡張したものです。
元々は、工場ラインの進捗状況等を確認するための大型プロジェクターを映し出すスクリーンだったのですが、今回の拡張前の遮光カバーでは、季節や時間帯によって日差しが差し込むことで、見えにくくなるという問題が発生したため、プロジェクター側だけでなく、スクリーン側も改善を図る目的でカバーを設置いたしました。
こちらは完成後の施工画像です。
ちなみにスクリーンの大きさは、幅10メートル×高さ5.5メートルと映画館のスクリーンも顔負けの大きさで、さらに2.6メートルの鉄骨の足に支えられていますので、一番高いところでは8メートルに達しています。
【以下関連画像のご紹介】
こちらが改造前の状況です。やや薄いですが、すでに内側に光が差し込んでいる様子も見て取れます。
スクリーン周りの屋根やサイドが旧遮光シートで出幅は約1メートルほどでしたが、巨大スクリーンを補うにはやや足りなかったようで、また中型地だったので、思っていた以上に光を通してしまっていました。
ということで、より遮光効果を高めるための取り替え設置工事開始です。
まずは既存のカバーを取り外します。これから取り付けるものの半分の大きさとはいえ、それでも幅1m、高さ5.5mなので小さくはありませんから慎重に作業しました。
幅10m、高さ8mですから、当然、脚立では対応しきれないので、高所作業車を用意しました。もちろん、安全面には最大限、考慮しています。
こちらは新しい遮光シートを貼り付けている様子です。上部の部分に当たります。気を付けていることは、ピンと張ってシワにならないこととまっすぐ付けること。綺麗に仕上げる、ということです。
完成がこちら。前のものより、出幅がほぼ倍になり、窓から差し込む横からの光も遮っています。
ちなみに、出幅だけでなく、テント生地自体にも工夫があり、今回の遮光カバーには、遮光効果ほぼ100%の「遮光ターポリンAPS035」を使用しています。生地は片面白、片面黒の作りになっていて、裏映りも防ぐほどの効果があります。
そして色々な角度からご覧ください。外からの光はほぼほぼ通さない様子がうかがえます。
最後の3枚目は少し珍しい形で、この巨大なスクリーンを「上から」撮影しています。
ところで、2枚目の明るい部分は「工場内の明かりで正面から」のものですので、遮光カバーの機能外のものとお考え下さい。
ちなみに工場内ではこういう形で本当に大きなものだということがよく分かります。
改造前と比べると、スクリーンの影が濃くなっている様子が見て取れます。この影の濃さがプロジェクターで映写したときに見やすさを高めます。
お客様の声「効果については今後検証が必要だが、効果はあるだろうとは想定できる。仕上がりの状態(姿と仕様)については満足している」
今回の遮光カバーの前のもの、出幅1メートルのカバー(サイド付)は4年前に当社にて取付しており、当時はこれでいけるのではないかとお客様とも話をしていたのですが、季節や時間帯によって、つまり、『実際に使用することによって』見えた問題点に、今回は対処したものです。実際に使用してみないと分からないということは多々ありますのが、テント生地は状況に応じて柔軟に対応できる素材です。
元来、というか、日除け用テント生地(日よけシート)の用途は、様々あるとは言え、主には紫外線対策や空調対策等が主目的になっています。しかし、今回は、工場ラインの進捗状況等を確認するための大型プロジェクターの遮光という少し変わった用途のものでした。
それだけに、余計、テント生地の用途の幅の広さをお見せできたのではないかと思います。大型スクリーンへの対応ということを鑑みますと、今回の遮光カバーの応用として、パブリックビューイングなどで如何でしょうか?