暑い夏ももうすぐ終わりを迎えそうな8月下旬。
今年は、8月前半がすごく暑くて、お盆過ぎからは、長雨もあったためか、一気に温度が下がり、空はすでに秋の装いなりつつある高さを感じるようになった今日この頃。
少し前のお盆の頃、個人的にちょっと奮発して、(テイクアウトモノですが)握り寿司の「マグロ尽くし」に挑戦してみました。(笑)
写真は撮り忘れたんで、ちょっとネットから拝借してきましたけど、上の画像から右上のヅケを除いて、赤身、中トロ、大トロ、軍艦巻が2貫ずつで、細巻きは同じ数だったかなと。
んまあ、テイクアウト専用の某お寿司チェーン店のものなので、本格的なお寿司屋さんとは少し違うものですが、それでもスーパーのパックものでもないし、100円寿司のものでもありませんから、値段はちょっとだけ張りました。(^^;)
お店は辰口にあるこのお店です。了解を取っていないのでお店の名前は割愛。(笑)
で。
店員さんに注文を告げたところ、意外な、というか、「それ聞く?」という言葉が来まして、それが何かと言いますと、
「ワサビは入れますか?」
でした。
はて? 私が入ったのはいくらテイクアウト専門でも「お寿司屋さん」のはずなのですが?
いやまあ、スーパーで販売しているパック寿司ならまあ、ワサビと醤油は別売りになってることが多いんで分からないでもないです。
また、回転している100円寿司は最近だと、ワサビを別に置いているんで、まだ理解できないこともないですが。
曲がりなりにも「お寿司屋さん」が「ワサビ入れますか?」と聞きますか?
「ワサビ抜きますか?」ならまだ分からないでもないですけど、ワサビが入っているのが普通なのでは?
私自身が相当子供に見えたならまだしも、どっからどう見ても「おっさんたる風貌」(笑)で、一人で店に入った私に、それも「一人前」でしかない量なのに「ワサビいれますか?」とか違和感しかないんですけど?
と、聞いた瞬間はそう考えたのですが、即座に、思い直したことは、今の時代はワサビ抜きが当たり前になったのか、でした。
考えてみればスーパーのパック寿司が分かりやすいんですけど、ほんの十年くらい前までは「サビ抜き」とシールが貼ってあったのに、今ではワサビが別売りになっているってことは「サビ抜き」しか置いてない証でしかないわけで、老若男女問わず、「お寿司好き」という日本人の伝統は守られていても、中身に関しては変わっちゃったんだなと。
まあ、ワサビは辛身が結構凄いものがありますので、アレを嫌がる人が増えたんでしょうね。それと、寿司ネタも魚介類以外も結構乗っているのも見かけますし、その辺りがより一層ワサビ離れを起こしたのかなと。
お寿司とかお刺身はワサビがより一層、料理を美味しくしているんだけど、ネタが時代とともに多様化したのでワサビの必要性が小さくなってしまったのかもしれません。
ただまあ、私はワサビ入りの方が好きですけどね。あの辛味と香りが魚の生臭さを完全に消して、さっぱりと戴けるものですから、気が付けば十貫はあっという間というか。(^^;)
はてさて、実はこの時、店員さんが醤油を入れ忘れていたんですけど、怪我の功名か、醤油なしで食しましたら、薄味なだけで、「味の違い」が結構鮮明になって案外美味しかったりしました。(笑)
今後、パック寿司でも買ったときは、ワサビは付けても、醤油を付けるのを止めようかと思えるくらいでしたので、騙されたと思って一度試していただけると嬉しいです。(R.M)