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あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

昨年は、皆様も感じたのではないかと思いますが、世界で、国内で、いろいろなことが起こりました。

今から思うとまさに激動の1年だったと思います。思いつくだけでもこんなことがありました。

東日本大震災・福島原発事故・ユーロ危機通貨不安・株価低迷・アラブの春・TPP参加問題・大阪府知事&市長のW選挙・タイの大洪水・なでしこジャパンの金メダル獲得と国民栄誉賞受賞。

このような出来事は、歴史に残ることでしょう。

しかし、ニュースというものは残念ながら感動したもの(わくわくする話)は少なく、あまり良くない話が印象に残るものです。

私が思いついたものでも、唯一なでしこジャパンの金メダル獲得くらいが明るく元気なニュースでした。

さて、伏せ目がちな話はこれくらいにしまして、過去の出来事に学び、力がわく、希望が出る話をしたいと思います。

昨年、私の中で感動した出来事は、なんと言っても公務員ランナーの川内優輝さんが12月4日の福岡国際マラソンで激走したときのことでした。

2時間9分57秒で、日本人トップの3位でゴールする川内優輝さんは、39キロを過ぎてから執念の激走で、箱根駅伝のスターで元祖「山の神」と謳われた今井選手と日本人トップは2人に絞られ、川内選手が歯を食いしばって突き放しにかかれば、今井選手も負けじと抜き返してくる、というデットヒートが数回繰り広げられました。お互いに歯を喰いしばっての抜きつ抜かれるの姿には、本当の感動を覚えました。

皆様もご存知と思いますが、川内選手は埼玉春日部高等学校の事務職員です。

昼間は学校の事務のお仕事で目いっぱい働き、私ども一般人とまったく変わらない環境で働かれています。

就業時間以外の短い自由な時間を利用して、朝晩走っている通勤路を訓練の場として、そして、たくさんの大会に参加し、実践を自分の練習と自分を磨く鍛錬の場としているそうです。

決して恵まれた環境では無いのに、日本人ランナーのトップでゴールする姿を見て、そして、ゴール後は、すべての力を出し切って、地面に倒れこむ川内選手に心から感動しました。

新しい年が始まりました。

先のことをいろいろ考えることは経営者として大変に大事ですが、しっかり考えた今年1年の目標(ゴール)が出来たならば、精魂尽き果てるまで進むことも大事と教えてくれた川内選手のように、ただがむしゃらに決めたことに邁進する所存でございます。

本年も変わらぬお引き立ての程、よろしくお願い申し上げます。

皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

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平成24年1月吉日

株式会社スガモトテント

代表取締役社長

菅本清二

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