ジャパンショップ2011の4日目、大変な出来事がありました。午後2時46分、東北地方太平洋沖地震の発生です。

最終日の終了時間は午後4時となっていたため、もうそろそろ後片付けをしないといけないと思っていた矢先、突然東館ホールの馬鹿でかい屋根がギシギシと音を立て始めました。最初は揺れを見ながら、この揺れはどうなるのかと結構冷静に確認できていたのですが、あっという間に会場はパニックになりました。

休憩や電話の際に使用していた外部に繋がる通用口を使って、パニックの中私たちは何とか外に出ることができ、大変に幸運を感じました。揺れがひどくて真っ直ぐに歩けない状況でしたが、何とか無事に非難することが出来ました。

しかし外に出るや否や、頭に包帯を巻いた顔が血まみれの人や、倒れこんでいる若い女性、そして空は隣の工業地帯からの黒煙が上がり、救急車や消防車の鳴り響くサイレンの音で一段と恐怖や不安感が覆い被さってきました。隣の高層ビルが大きく揺れながら音を出している光景を見て、一瞬「本当にもうだめかもしれない」と思った程でした。

しばらくして揺れが少し治まりましたが、気分が本当に悪かったです。今までにも幾つかの地震を経験してきましたが、今までに類を見ないもので、揺れる時間の長さに本当に恐怖を感じました。時間にすると、おそらく5分は揺れていたのではと思います。その後は安全な場所に避難をしようとするのですが、なにぶん田舎暮らしの私ですからどこに避難すればいいのかも分からず、まずは広い場所を探しながら近くのスペースで様子を伺うことくらいしか出来ませんでした。そして30分ほど経過した後、館内放送で「甚大な被害が出る可能性が有るためジャパンショップは中止にします」との案内があり、慌ててブースの撤収に取り掛かりました。

ジャパンショップ2011の終演は、想定外での結末に終わりました。

翌日には何とか石川県に帰ることができましたが、テレビから流れる地震の報道を見て愕然としました。

まずは被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして被災により亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。現在も行方不明の方々が、一人でも多く無事救出されることをただただ願うばかりです。

日本の国民全てで復興に協力をしていかなければならないと、今は思っています。

株式会社スガモトテント

代表取締役 菅本清二