通勤時のことです。

加賀産業道路の片側一車線の二車線道路区間で、下り(金沢方面)が渋滞していました。

上り(加賀方面)はある程度車の流れは順調だったのですが、ここで下り道路に救急車がサイレンを鳴らして走っておりまして、しかし、渋滞ですから、救急車はなかなか進めなくなりました。

救急車ですから、文字通り一分一秒を争います。

その場面に遭遇したドライバー全員がそれを分かっています。

ですが、下り路線のドライバーはどうすることも出来なかったのです。

だって渋滞ですから。

横にずらして車幅を空けようとする行動そのものもままなりませんから。

そんなとき、車の流れが順調だった上り側(加賀方面)の車が「すべて」路肩に車を止めました。

結果、上り側道路に一台分の走行できるスペースができたので、救急車は上り車線を走り、無事、この区間を通り抜けていったわけですが、このことは当たりことで、緊急車両が通過時は、その他の車両はすべて緊急車両に道を譲るというのは自動車学校で習うのですけれども、それを対向車線の車が、『機転』を利かせて、動けない救急車のために道を創った、という現象は、ある種の感動を覚えました。

誰も打ち合わせなんてしていません。申し合わせもしていません。

ですが、上り側のドライバーは全員、自分が何をすることが最良なのかを悟り、行動した結果が、全員、同じ行動をした、ということです。

救急車の中の人がどういった状況なのかまでは分かりませんが、もし命に関わるようなことでしたら、そこにいた上り側車両ドライバー全員が一つの命を救うという素晴らしいことをしたことになります。

緊急車両に道を譲るのは『当たり前のこと』。でも、その当たり前の行動が何よりも『心温まること』でした。

え? 見ていた私がどっちの車線にいたか、ですか?

もちろん、救急車に道を譲った内の一台ですよ。(R.M)

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